米FOMC後の日経平均の高値と安値は? 日本株はテクニカル面で見るとどうなるか
9月上旬に乱高下を繰り返していた日本株も、足元では少しずつ落ち着きを取り戻しつつある。14~15日に開催された日銀金融政策決定会合での金融政策は現状維持となったが、日経平均株価は前日比で60円高の1万8026円と、心理的な節目の1万8000円を最終的には割らずに引けた。
1989年以降、5カ月連続安の相場は3回のみ
ここからの最大の焦点は、日本時間18日未明に公表になるFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果だ。果たして9年ぶりの利上げとなるのか、金利据え置きとなるのか。その結果を受けて、日本株は落ちつきを取り戻す下値固めとなるのか。それとも再び波乱となるのか。多くの市場参加者は頭を悩ませている。
だが「日本株の季節性」などからみると、「秋の底入れ時期」も近づきつつあると言えそうだ。ここから年末に向けてどう動くのか、需給面からの見通しを探ってみた。
実は平成(1989年)以降の日経平均株価を振り返ると、5ヵ月超の連続安になったのは3回のみだ。ITバブル崩壊をひきずった2001年5~9月、米企業の不正会計に揺れた2002年6~10月、リーマンショックの前後2008年6~11月が挙げられる。今回の相場は5カ月連続で下落しているわけではなく、今のところ、これら3回ほどではないとも言える。
こうして見ると、いずれも秋にいったん下げ止まりや底入れとなる、「日本株の季節性」がみえてくる。これは結局のところ米株市場における「クリスマスラリー」(年末商戦効果による株高)が、日本株の押し上げに少なからず影響を与えているといえそうだ。
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