「任意継続VS国保」保険料は結局"どっちが得"か 定年退職後の賢い健康保険の選び方

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保険料は退職時の給与によって決まりますが、会社が半分負担してくれていた分も、退職後は全額自分で払わないといけなくなります。つまり、保険料は会社員時代の2倍になる、ということです。

たとえば、会社員時代に給与明細に健康保険料が1万5000円と記載されていた場合、会社が負担してくれていた残りの1万5000円も自分で払うことになるので、保険料は会社員時代の2倍の3万円となるわけです。

これはかなりの負担に思えますが、保険料には上限があり、前年度の収入が高い人は、退職した年は任意継続のほうがオトクなケースもあります。

なお、任意継続の場合の保険料は、会社に確認すると教えてくれます。任意継続の大きな魅力は、会社員時代と同様に健康診断や人間ドックなどの費用補助等の保障を受けられることと、扶養家族が継続できるため、保険料が安くなる場合があることの2点です。

任意継続は「途中脱退」が可能に!

少し前までは、①の任意継続を選択した場合、「2年間の加入」というのが義務でした。しかし、2022年の法改正によって、任意継続の2年縛りがなくなり、いつでも脱退することが可能になっています。

任意継続の保険料は、退職後に収入が減ったとしても1円も変わらず固定となっているので、2年目の保険料の負担が大きくなってしまう可能性があります。そのため、退職によって1年目の収入が大幅に減ってしまった場合、2年目は国民健康保険に入るほうが安くなる可能性が高くなります。

その場合、2年目は任意継続のままにするか、国民健康保険に切り替えるかを検討するのがオススメです。

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