「任意継続VS国保」保険料は結局"どっちが得"か 定年退職後の賢い健康保険の選び方

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退職後の健康保険の選択肢は、大きく次の3つです。

①退職する会社の健康保険を任意継続する(最大2年間)

②国民健康保険(国保)に加入する

③働いている家族の健康保険扶養に入る(被扶養者)

3つのうちどれを選んだとしても、保険証を提示すれば、医療費の自己負担は3割(70歳未満)で済みますが、支払う健康保険料はそれぞれ異なります(下の図参照)。

また、①の任意継続だと退職時の翌日から20日以内に、②の国民健康保険だと退職日の翌日から14日以内に手続きをする必要があるので、意外とゆっくり考えている時間はありません。自分にとってもっともオトクなものはどれかを、退職前に余裕を持って検討しておきましょう。

退職後の健康保険「3つのパターン」
退職後の健康保険「3つのパターン」(図表:『マンガでかんたん! 定年前後のお金の手続き ぜんぶ教えてください!』より)

年収180万円以上だと「健保扶養」は不可

3つの中で、経済的にもっともオトクなのは、③の「働いている家族の健康保険扶養に入る」でしょう。家族の扶養に入る場合は、保険料は1円もかかりません。つまり、無料で健康保険に加入できるのです。

ただ、収入制限などの条件があり、扶養に入れないケースもあります。扶養に入る条件は、扶養される人の年収が180万円未満(60歳未満の場合は130万円未満)で、かつ被保険者(健康保険に加入している本人)の年収の1/2未満であることです。

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