「卵子凍結した」40代との交際を断った男性の心理 「子どもがほしい」女性と、知識が乏しい男性

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しかも、茂さんは「俺の精子は元気だ」と言い張ります。「20代で結婚相談所に入会している女性の多くは子どもを希望しています。お見合い前に、まずはブライダルチェックをしてはいかがでしょうか」とアドバイスしました。

すると、「普通の病院は恥ずかしくて行けないから、知り合いの医者にやってもらう」「来月行ってきます」と言い続けて1年。相変わらず「俺はジムに週1回行ってるから元気」と自信満々ですが、当然ながら体力とは関係がありません。

ブライダルチェックを拒否する男性たち

茂さんのようになかなか病院に行かない理由はいくつかあります。知識不足で「バイアグラのような薬があれば何とかなる」と勘違いしているケース。心のどこかで「男性不妊だったらどうしよう」と怖がって現実から逃げているケース。また「自分は大丈夫」と根拠のない自信を持っているケース。

カウンセリングで「今、仮交際している女性は30代後半ですが、この人、子ども産めるんですかね? 病院に行って検査してもらったほうがいいんじゃないですか」と言い放ったある男性には、「双方ブライダルチェックなさってから真剣交際に入られたらいかがですか」とアドバイスしました。

その男性は「俺は大丈夫だと思いますよ」と、根拠のない自信を持っていました。「女性だけにブライダルチェックを希望されるのはおかしいですよね。お2人で行って結果を見せ合うことをおすすめします」と伝えましたが、結局検査はしませんでした。

とはいえかつてに比べると、「子どもがほしい」とやたら若い女性を希望する初老の男性は減ってきたように思います。入会時は「子どもがほしいです」と希望していたとしても、1年ほど婚活をしてさまざまな女性の価値観に触れて変わっていくのです。

「やっぱり子どもはこだわらなくていい。無理に妊活するのはお互いにとって身体的な負担になるし、うまくいかずに夫婦仲が悪くなったりしたら元も子もない。夫婦が仲良く幸せに生きることを目的にしたい」と、年相応の女性と結婚する男性が少しずつ増えてきました。そのほうが成婚の確率は上がるので、男女互いにとっていい傾向だと考えています。

植草 美幸 恋愛・婚活アドバイザー、結婚相談所マリーミー代表

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うえくさ みゆき / Miyuki Uekusa

1995年にアパレル業界に特化した人材派遣会社エムエスピーを設立。そこで培ったマッチング能力・人材発掘力を生かし、2009年に結婚相談所マリーミーを設立。結婚相談業のほか、セミナーの開催、テレビやラジオへの出演など、アラサー・アラフォー男女を「幸せな結婚」に導くために幅広く活動中。『ワガママな女におなりなさい 「婚活の壁」に効く秘密のアドバイス』(講談社)、『「良縁をつかむ人」だけが大切にしていること』(諏内えみさんとの共著、青春出版社)、『結婚の技術 (中央公論新社)、『モテ理論』(PHP文庫)など。

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