一方で、誠さんは麻衣さんの年齢を考えて子どものことはそこまで真剣には捉えていなかったようです。誠さん自身はプロフィールには「子どもはこだわらない」に丸をつけていました。
麻衣さんが卵子凍結を明かした日の夜、誠さんから連絡があり、交際終了を告げられました。それまでごく順調に進んでいたので麻衣さんは驚いていました。誠さんは終了の理由を次のように語りました。
「これまでずっと仕事一筋で一生懸命働いてきて、今から子育てをする生活は想像できません。麻衣さんは自分にはもったいないくらいとても素敵な女性ですが、妊活や育児のサポートをすることは僕には難しいです」
アラフォーからの妊活、男性の思いは⋯
彼は40代の妊娠の難しさを知っていたのかもしれません。しかし、麻衣さんを気遣ってそのような話は一切せず、交際終了はあくまで自分の気持ちの問題であると伝えたのです。
私は麻衣さんに「誠さんは気遣いのできるとても素敵な方ですよ。お互い高年収ですし、趣味も合うし、2人で仲良く老後も楽しく過ごすことも1つの幸せです。子どものことは考え直して、なんとか交際を続けるようにできませんか」と説得を試みましたが、麻衣さんは「どうしても子どもがほしい」とのこと。「凍結した卵子さえあれば」と信じて、今も婚活中です。
外資系企業に勤める友美さん(仮名)は、30代後半で当結婚相談所に入会。そのときに卵子を凍結しました。卵子凍結した理由は「第1子は自然妊娠で産めるかもしれないけれども、第2子を考えるころには40代に入って自然妊娠が厳しくなるだろうから、そのときに凍結した卵子を使いたい」。
ところが、婚活中に昇進があり仕事に集中しなければならず、相談所は一時休会。再入会したときにはすでに40代になってしまいました。
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