ジャケット姿がだらしない男性に欠けている視点 立場に合わせた一段上の「着こなしの視点」

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スニーカー通勤やビジネスリュック以上に、インナーダウンは奇抜な着こなしとして認知されているため、揶揄されやすいのです。インナーダウンの着こなしは、自転車通勤される方のみおすすめしています。ただし暖房がきいたオフィスでジャケットを脱いだ状態で、「シャツにダウンベスト」という組み合わせは絶対にNGです。コートを着るほど寒くはないけれども、ジャケット単体では冷えるというときは、ニットとマフラーをジャケットに合わせてみてください。

一方、コートやマフラーについては、取引先の建物に入館する前に外しましょう。これは座りながら名刺交換をするようなレベルのNGだと感じる方もいらっしゃるからです。

ノーネクタイ浸透が広めた功罪

さいごに「ネクタイとボタンダウンシャツ」という組み合わせについて扱います。元々スポーツシャツとして生まれたボタンダウンシャツが、ノーネクタイ専用ということは知られた話ですが、最近では「ネクタイの有無を問わずに着用」される方も増えているのです。

実際のところ政治家やアナウンサーなど、このような組み合わせをしている方を、テレビで見かける機会が増えました。ですが「ツヤのあるネクタイとボタンダウンシャツ」という組み合わせは、やはり違和感を拭いきれないもの。

名刺交換などの作法については入社段階で研修を受けますが、服装については「サイズ感があったスーツを着る」や「シワがないよう手入れをする」という常識的なものばかり。ところが実際には、「服と服の合わせバランス」や「着用状態の違和感」こそ、身だしなみとして減点されやすいのです。実践的な着こなし知識を通じて、服装の減点を卒業しましょう。

森井 良行 ビジネスマンのためのスタイリスト

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もりい よしゆき / Yoshiyuki Morii

その違和感を、言葉で可視化する。著書『38歳からのビジネスコーデ図鑑』(日本実業出版社)など5冊。MENSA会員。

公式サイト「エレカジ」(https://www.elegant-casual.com/cases)では、80件を超えるコーディネート事例を公開。

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