日本株は「米国利上げ見送り」ならどうなるか

16~17日はいよいよ米公開市場委員会

今回は、中国の景気減速というもう一つの材料があるので、株価はまだ下げ余地があるとも言える。

だが、2013年と2015年の2つの下げ幅が一致したのは偶然ではないような気がする。つまるところ、株価の位置は、カネの量と株式の量とのバランスの上で成り立つ。数字的にはっきりしなかったバーナンキ発言と、今回の利上げ後の不透明な金融政策について、日本のマーケットが出した最初の結論が、日経平均3500円余の下げではなかったか。

FRBの利上げの確率は50%

さて、中国は、始皇帝の兵馬俑を現代に甦らせたような派手な軍事パレードを3日に行ったが、その後、しおらしくも経済政策の誤りを認め、「的確な対策を取る」とまで言明した。

そして、いよいよアメリカの金融政策も今週大きなヤマ場を迎える。今回のFOMC(米公開市場委員会、16~17日)での利上げ確率は、直前になっても「五分五分」の感じだ。

しかも、利上げ=売り、見送り=買いと言うのがマーケットコンセンサスだが、これだけ長い間練り込まれて来た材料だから、フタをあけて中をのぞいて見たら、異質なものに変質しているかも知れない。

事前に複数のファンドに聞いてみたが「はっきりしてから動く」としている。これだけ不透明な状況では、まともなファンドは事前に動けないのは当然かもしれないが・・。

しかし、思惑を張れる投資家は非常に面白い局面だ。理由の一つは、直前に日銀金融政策決定会合(14~15日)があることだ。利上げ決定をするかもしれないFOMCの前日に、日銀が追加緩和をすることは「99%ない」と言われている。

だが「1%」が出たら、大きな材料となる。最近の日本の景気指標の低調さや、びっくりさせるのが好きな黒田総裁の気質から、確率は1%よりかなり高いと筆者は考える。

もう一つは、「Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day.」だ。5月に株を売れ、セントレジャーデーまで戻るなと言われるが、昨日はそのセントレジャーデー(9月第2土曜日)だった。極めて面白くなったのではないか。

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