FacebookのMessengerも、文字列の選択ができない。LINEは対応しているものの、いったん文字をタップしたあと、「部分コピー」というボタンを選択しなければならず、少々面倒。手間が削減されるだけでなく、アプリを問わずに操作が一貫している点でもかこって検索のほうが使い勝手がいい。さらには、文字がフォントになっていない電子雑誌の文章まで選択することができる。文字のコピペに使える機能としても、覚えておきたい。
画面上の文字をまとめて翻訳、洋書も読みやすい
厳密に言えば、かこって検索は、囲まなくても利用することができる。ホームボタンかナビゲーションバーを長押しすると、画面下に検索窓と音符のボタン、さらには「文A」と書かれた翻訳を意味するボタンが配置されている。これらを押すと、検索以外の操作を行える。検索窓は単純なグーグル検索で、かこって検索からあえて使う必要性は薄いが、便利なのは音符ボタンと翻訳ボタンだ。
音符ボタンは楽曲や鼻歌から、曲名などの情報を検索するためのもの。周囲で流れている音楽を調べたり、うろ覚えで歌詞がわからない曲を調べる際にも活躍する。また、かこって検索から呼び出すと、表示中のアプリに重ねるような形で呼び出せるため、動画視聴中に気になった楽曲について調べることもできる。楽曲検索自体は以前からあったが、かこって検索内にあるため、用途が広がっているというわけだ。
もう1つの翻訳は、画面内に表示された文章を丸ごと翻訳してくれる機能。英語などの外国語から日本語に翻訳することはもちろん、日本語を外国語に翻訳することも可能だ。翻訳自体は、Android標準のブラウザーであるChromeにも組み込まれている機能で、海外のニュースサイトの記事などを日本語にすることは容易にできる。かこって検索ならではなのが、先に挙げたテキスト選択と同様、翻訳機能のないアプリ内でも利用できることだ。
例えばXの場合、ポストされた投稿を個別に翻訳することはできるが、かこって検索を活用するとタイムラインに表示された文章をまとめて翻訳できる。外国語で書かれた複数の投稿を一気に日本語化したい時などに、大活躍する機能と言えるだろう。FacebookやInstagramなどのSNSでも同じように活用できた。
また、そもそもフォントとして文字が組み込まれていない電子雑誌のようなコンテンツでも、文字を認識して翻訳をかけてくれる。試しにdマガジンで配信されているアメリカの雑誌でかこって検索の翻訳をかけてみたが、紙面があたかも最初から日本語だったかのように文字がキレイに置き換えられた。このようなことができるアプリはなく、かこって検索ならではの利便性と言える。検索以外にも活用の幅が広いため、対応端末を持っている人はぜひ活用してほしい。
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