北海道で"映画と美食の祭典"が立ち上がった背景 大泉洋ら所属事務所が新たなチャレンジに挑む

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3月19~21日には北海道・札幌市内各所で「プレイベント」を実施。映画『劇場版 おいしい給食 Final Battle』上映&トークイベント(ゲスト:市原隼人ほか)、『そらのレストラン』上映&トークイベント(ゲスト:大泉洋、本上まなみ、ほか)、そしてレストラン「ヌーベルプース大倉山」で「そらのレストラン」のモデルにもなったせたな町と今金町で自然栽培やオーガニック農法を採用している生産者ユニット「やまの会」、そこから提供された希少な食材を使用したディナーと道産ワインを楽しむシネマディナーイベントも実施された。

「11月の本祭では、ドキュメンタリー部門や、世界のおいしい映画部門、シェフにトークをしてもらうカンファレンスのようなイベントも行います。市民の方も、道民の方も、映画界の人たちも、北海道に行きたい理由のひとつとして、この映画祭があればいいなと思っています。

今後の可能性はいろいろとあり、例えば『しあわせのパン』なら、映画を観た後に洞爺湖へのツーリズムにもつなげられますし、『ぶどうのなみだ』なら、空知のワインを飲みに行くワイナリーツアーを造作することもできる。食ということを中心に、広がりがあるんじゃないかなと思っています」

北海道に魅せられる理由

伊藤社長が北海道に魅せられる理由とは何なのだろうか?

「もともと北海道という土地は、全国各地から開拓者が築いてきた歴史がある。それを掘り起こしていきたいという思いがあります。それは地元にいる人だけでなく、北海道に魅力を感じて移住してきた人たちの持っている違った目線も合わせて、一緒に新たな北海道をつくっていきたいと思っていて。この映画祭もそのひとつだと思っています。

北海道の雄大で四季折々のすばらしい風景と豊かな大地で育まれた食材を使った料理をマッチングさせて価値化することができるのは北海道の大きな武器だと思っています。世界に誇れる北海道をまずは我々道民が再認識し、全力で楽しむことが大事だと思っています。それがムーブメントのきっかけになり、世界に広がっていくことになると思っています」

壬生 智裕 映画ライター

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みぶ ともひろ / Tomohiro Mibu

福岡県生まれ、東京育ちの映画ライター。映像制作会社で映画、Vシネマ、CMなどの撮影現場に従事したのち、フリーランスの映画ライターに転向。近年は年間400本以上のイベント、インタビュー取材などに駆け回る毎日で、とくに国内映画祭、映画館などがライフワーク。ライターのほかに編集者としても活動しており、映画祭パンフレット、3D撮影現場のヒアリング本、フィルムアーカイブなどの書籍も手がける。

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