55年連続「ミシュラン三つ星獲得」店が明かす秘密 巨匠ワイズマン監督が撮った4時間の長編大作
ドキュメンタリー映画の巨匠フレデリック・ワイズマン監督(94歳)がフランスの三つ星レストランを撮影した「至福のレストラン/三つ星トロワグロ」が、8月23日から東京のBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下、シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開される。
親子3代、55年連続でミシュランガイドの三つ星を獲得している「トロワグロ」に密着し、食材の調達、広々とした厨房、メニュー開発、スタッフの教育、サービスなど、レストランのすべてを見せる4時間の長編だ(上映時は途中休憩あり)。
撮影を受け入れたトロワグロ3代目オーナーシェフのミッシェル・トロワグロ氏が、ワイズマン監督の撮影の様子、レストランの仕事の魅力、三つ星のプレッシャーなどについて熱く語った。
映画撮影のきっかけ
――ワイズマン監督が「トロワグロ」を撮ることになったきっかけを教えてください。密着取材によって店の秘密が明らかになってしまうことに躊躇はありませんでしたか?
ワイズマンさんがブルゴーニュの友人宅に滞在していた2020年に、トロワグロに食事に来られたんです。
お帰りになって数週間後、ドキュメンタリーを撮らせてほしい、という正式な依頼をいただきました。
どのような手法で映画を製作するかもきちんと書いてくれて、「撮影はごく小規模で、なるべく迷惑がかからないようにする。その代わり、何も隠さないですべてを見せてほしい。ここで映るもの、私が見たものはすべて美しいのだから」ということでした。
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