料理を"鑑賞・享受"する、世界一の美食家の審美眼 『美食の教養』書評

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『美食の教養 世界一の美食家が知っていること』浜田岳文 著

美食の教養 世界一の美食家が知っていること(浜田岳文 著/ダイヤモンド社/1980円/392ページ)
[著者プロフィル]浜田岳文(はまだ・たけふみ)/1974年生まれ。米イェール大学卒業(政治学専攻)。アクセス・オール・エリア代表。エンターテインメントや食の領域で数社のアドバイザーを務めつつ、食関連スタートアップへの出資も行う。年5カ月を海外、3カ月を東京、4カ月を地方で食べ歩く。

世界一の美食家はどんなものを食べ、何を考えているのか──。人は生きている限り何かを食べる必要がある。食べ物へのこだわりは人それぞれだろうが、テレビには食に関する番組が溢(あふ)れ、レストラン評価サイトは美食家を自任する人々によって日々更新されていく。

フーディーの食への審美眼を追体験

本書は世界中の美食家が美食家と認める日本人、「OAD世界のトップレストラン」のレビュアーランキングで2018年度から6年連続で1位となった著者の頭の中を覗(のぞ)き、食への審美眼を追体験するものである。南極から北朝鮮まで127カ国・地域のレストランを食べ歩いてきた著者は、自身を「フーディー」と定義する。世界中を飛び回り、現地の美味(おい)しい店で食べることを日常的に繰り返している人々を指す言葉だ。

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