世界一の美食家はどんなものを食べ、何を考えているのか──。人は生きている限り何かを食べる必要がある。食べ物へのこだわりは人それぞれだろうが、テレビには食に関する番組が溢(あふ)れ、レストラン評価サイトは美食家を自任する人々によって日々更新されていく。
フーディーの食への審美眼を追体験
本書は世界中の美食家が美食家と認める日本人、「OAD世界のトップレストラン」のレビュアーランキングで2018年度から6年連続で1位となった著者の頭の中を覗(のぞ)き、食への審美眼を追体験するものである。南極から北朝鮮まで127カ国・地域のレストランを食べ歩いてきた著者は、自身を「フーディー」と定義する。世界中を飛び回り、現地の美味(おい)しい店で食べることを日常的に繰り返している人々を指す言葉だ。
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