1931年に公開されたチャップリンの映画『街の灯』。貧しい盲目の花売り娘に手術費として金を渡すため刑務所に入った男が、目が治った娘の前にみすぼらしい姿で現れる。娘は、小銭を渡したときの手の感触で男が恩人だと知る。思わず目頭が熱くなるエンディングだ。喜劇王チャップリンが喜劇映画を芸術にまで高めたことがわかる名作である。
1年4カ月に渡る世界旅行の全貌
本書は、31年2月から1年4カ月にわたったチャップリンの世界旅行の全貌を描く。故郷の英国に始まり、北アフリカ・インド・ジャワ島・日本と世界周遊の旅であった。喜劇王の旅行というとドンチャン騒ぎかと思ってしまうが、当時のチャップリンは想像を絶する大スターであり、訪問先では各界の名士がこぞって面会を求めた。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
ログイン(会員の方はこちら)
無料会員登録
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら