北海道で"映画と美食の祭典"が立ち上がった背景 大泉洋ら所属事務所が新たなチャレンジに挑む
また期間中は大泉洋、安住紳一郎、小雪、小林薫、斎藤工、三島有紀子、本広克行、パティシエの辻口博啓、フードスタイリストの飯島奈美など、映画界、料理界を代表するゲストが登壇し、映画や食の魅力を語る予定となっている。
スペシャルサポーターは、これまでに数多くの映画作品に出演し、北海道の美味しいものをこよなく愛する、大泉洋、安田顕ら人気俳優が所属する演劇ユニット「TEAM NACS(チームナックス)」のメンバーが務める。
今回は本映画祭を企画したクリエイティブオフィスキューの伊藤亜由美社長にインタビューを敢行。この取り組みの成り立ち、北海道への思いなどを聞いた。
北海道舞台にした3本の映画
クリエイティブオフィスキューでは、北海道・洞爺湖町月浦のパンカフェを舞台にした2012年公開の映画『しあわせのパン』(出演:原田知世、大泉洋ほか)、北海道・空知のワイナリーを舞台とした2014年公開の『ぶどうのなみだ』(出演:大泉洋、安藤裕子、染谷将太ほか)、そして北海道せたな町のチーズ工房を舞台とした2019年公開の『そらのレストラン』(出演:大泉洋、本上まなみほか)という3本の映画を企画・製作してきた。「北海道フードフィルムフェスティバル」の構想はまさにこの3本からはじまった。
「2012年に『しあわせのパン』という映画を公開したのですが、その初日に、映画館のまわりのベーカリーで、パンがものすごく売れたという報(しら)せを聞きまして。やはりパンの映画を観たらパンが食べたくなるんだなと思い、そのときに映像と食をつなげられないかと思ったのがきっかけです。
もともと『しあわせのパン』を企画した段階で、北海道が誇る食であるパン、ワイン、チーズを題材にした作品をシリーズで展開したい、そして三部作を撮ったら映画祭を立ち上げたいという構想はそのときからありました。私自身、いくつかの世界の映画祭に訪れたこともありますが、スペインのサン・セバスティアン映画祭で、カリナリー部門という、食と映画をつなげた、すてきな取り組みを行っていることを知りました」
無料会員登録はこちら
ログインはこちら