スシローが急拡大「デジタル回転レーン」の"凄さ" 消費者にも歓迎されるDX化の好例になっている

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2つ目は、デジローにより客単価も増加する、という結果だ。店舗数が天井に達している現在、国内で売り上げを上げるためには客単価の増加をはかるのが一つの手段だが、まさにデジローはそれをかなえてくれるのだ。

あくまで筆者の推測だが、客単価が増加する背景には、以下のような理由があると思う。

デジローをトライしてみるとわかるのだが、これ、どこかゲームのようなのだ。商品をタップするのが楽しい。これまでのパッドでの注文だと、顧客は欲しいものだけを注文するため、興味のない商品を見る機会はなかった。

けれど、デジローの場合は画面にどんなすしネタが流れてくるのかわからないところがあって、興味のなかった商品でもゲーム感覚でタップしてしまう。これが、客単価のアップにつながっている(と筆者は思う)。

いずれにしても、デジローがもたらす店側へのメリットは大きいのだ。

デジローは顧客にとってもメリットが多い

さらにデジローが優れているのは、店側の都合だけでなく、同時にこれが「顧客満足」にもつながっているからだ。事実、発表によれば、デジロー導入店では「顧客満足度」のアップも見られたという。

スシローのデジロー
スシローが拡大を勧めるデジロー。デジタルで、開店レーンを再現している(筆者撮影)
スシローのデジロー
子供はもちろん、大人も楽しむことができる(筆者撮影)
スシローのデジロー
このエンタメ感は、飲食業でありながら消費体験に向き合ってきた、回転寿司の会社だからこそ生み出せたものだろう(筆者撮影)
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