9日間で世界一周し破格「100万マイル」Getなるか 話題のスカンジナビア航空キャンペーンに挑戦

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ユーロボーナスの特典で、羽田からパリまでエールフランスのファーストクラスで往復すると、1往復につき22万5000マイルが必要となる。仮に100万マイルゲットすれば、羽田からパリまでファーストクラスで4往復可能だ。

なお、エールフランスのファーストクラスのパリ往復は、有償航空券なら1往復約222万円なので、4往復で888万円相当となる。

だが、実態はそれほど甘美なものではなさそうだ。62歳の会社員で、自称「弾丸トラベラー」のA氏はこう語る。

「予約システムが使いづらく、調べるのも時間がかかる。試しにパリ往復の特典枠を1年分検索したが、直行便のファーストクラスは往復とも空席なし、ビジネスクラスの空席もまれ。

スカンジナビア航空以外の提携会社便の発券は50ユーロの手数料がかかるのも痛い。南アジア内の往復はビジネスクラスで5万ポイントと割がいいが、こちらも空席は限られる。行きたい時期と場所を優先せずに、まず取れるところを押さえるのが基本だろう」

仮に100万マイルを獲得できたとしても、その後にまた試練が待ち構えているというわけだ。なお、ユーロボーナスのマイルの有効期限は4年間なので、1年間に25万マイルほどのペースで消化しなければならない。

キャンペーン達成に立ちはだかる3つの壁

このキャンペーンはマイル数だけをみれば非常に魅力的だが、落とし穴が3つある。

1つはマイレージの加算が確実にできるか、である。

通常マイレージプログラムは予約時にマイルの番号を入力することで自動的に加算されることになっている。

しかしスカンジナビア航空は2024年9月1日にSkyTeamに加盟したばかりで、航空会社によっては予約時にユーロボーナスの番号を登録できない。そのため、航空会社に電話やメールをして、マイレージの番号を登録しなければならないケースもあった。

チェックイン時に登録することも可能だが、実際にはスタッフのスキル不足などが理由で事後登録しろといわれる可能性もあり、可能なかぎりあらかじめ番号を入力しておきたい。

サウディア・ケニア航空・中国東方航空の3社の公式サイトは、いずれもスカンジナビア航空のマイレージ番号を入力するところがなかったのでオンライン旅行会社のエクスペディアで発券を行った。

もちろんそれでも加算漏れのリスクはある。12月20日までにアプリ(フライトの8日後から申請が可能)もしくはメールで事後加算の申請をする必要がある。

2つ目は自分が購入する航空券の予約クラスが加算対象かどうかの確認だ。単に搭乗しても、ユーロボーナスの加算対象外の予約クラスでは意味をなさない。

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