横浜の「センター北」「センター南」、両駅の違いは? 地下鉄ブルーラインとグリーンラインの乗換駅

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最近の大きな動きとして目立つのは、2024年9月にドイツの自動車部品サプライヤー、ボッシュの日本支社が、センター北駅南側に新社屋を竣工したことだ。実はこれも、センター北が「文化の顔」であることと関係がある。

都筑区ではこの場所を、もともと文化施設用地として考えており、2018年に区民文化センター整備の条件付きで土地活用の事業提案型公募を実施。審査や選定の結果、ボッシュを代表企業とするグループが事業者に決まり、整備が開始されたのだ。

ボッシュとしては初の公民連携プロジェクトだそうで、区民文化ホールは横浜市とのネーミングライツ契約のもと、「ボッシュホール(Bosch Hall)」という愛称に決まり、2025年3月に開館予定となっている。

ボッシュ新社屋
ボッシュ新社屋とブルーラインの電車。奥に横浜市歴史博物館(筆者撮影)
【写真の続きを見る】センター南とセンター北、実は両駅の間は歩いていくことができるほど近い距離にある

先に稼働を開始した新本社も、1階にはボッシュの創業年を店名に入れたカフェ「café 1886 at Bosch」やショールームを用意するなど、開かれた場になっている。

両駅間は歩ける距離

港北ニュータウンに南北2つのタウンセンター地区が生まれたのは、最初に書いたように中央を流れる早渕川の流域はすでに開発されていたという理由だった。

間に川が流れていて、2つの駅の間は、ブルーラインとグリーンラインの線路が並行するが、間隔はやや開いており、下には「みなきたウォーク」と名付けられた歩道が設置されている。両駅間は1km足らずということもあり、歩く人をけっこう見かける。

2つのタウンセンター地区が似たような雰囲気だったら、ここまで行き来する人はいなかったのではないだろうか。地域の活性化にも寄与する、絶妙な色分けだと思った。

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森口 将之 モビリティジャーナリスト

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もりぐち まさゆき / Masayuki Moriguchi

1962年生まれ。モビリティジャーナリスト。移動や都市という視点から自動車や公共交通を取材。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。著書に『富山から拡がる交通革命』(交通新聞社新書)。

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