大阪メトロ野江内代、地味な「難読駅」の誕生秘話 谷町線の開通記念碑が物語る地元の"悲願"

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
大阪メトロ谷町線 野江内代駅
大阪メトロ谷町線の野江内代駅は「難読駅名」として知られる(撮影:伊原薫)

地下鉄の路線は、ほとんどが道路の下を通っている。その理由は、一言で言えば「用地確保を容易にするため」だ。

地下鉄ならではの事情がある

地下に鉄道路線を建設する場合、一般的にはその地上にあたる部分の土地を買収するか、使用料を払わなければならない。だが、地下鉄が通るような都市部ではその交渉は容易でなく、また費用もかなりのものとなる。

そこで、国や自治体の所有地である道路の下を通すことで、これらの課題をクリアするという手法が一般的だ。

【写真】駅構内や周辺の様子。大阪メトロにいくつかある「難読駅」のなかでも屈指の駅名の誕生には地元の悲願が背景にあった(16枚)

ちなみに、2001年に大深度地下使用法が施行され、地下40m以深かつ支持地盤の上面から10m以深においては鉄道をはじめ河川や送電線など公共用途のトンネルを、土地所有者への補償を行うことなく設置することができるようになった。

関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事