「フィンランドで個人事業主」現在進行形のリアル 寿司シェフから一転、始まった新しい暮らし

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イベントではパネリストのプレゼンを聞くだけでなく、自分たちがディスカッションに参加しながらグループで行うワークショップもあった。

内容は「AIの発達によるクリエイティブ業界への影響は?」「もし自分が50代の男性向けに新しいビジネスを立ち上げるとしたら?」など、用意されたテーマに沿ってグループで話し合う。異なる視点を学ぶ貴重な機会になった。

会場の様子
ワークショップの様子(写真:©週末北欧部 chika)

イベントの中では個人事業主が無料で頼れる様々な支援団体の紹介も行われた。政府、自治体、大学など、様々な機関によってワークショップや、交流会、企業への紹介などが毎月行われていることを初めて知った。

「あなたはひとりではないし、頼れる場所は沢山ある」。そんなメッセージが改めて心に残った。

またイベントに参加して思わぬ「ギフト」となったのが、イベント参加者によるオンラインコミュニティだった。

イベント当日に利用されたチャットグループは、イベント終了後も「いつでも自分の仕事の悩みを打ち明けたり、新しいイベントや支援情報のシェア先として活用していきましょう」と主催者によって管理運営されている。

1日限りではなく、継続的な支援がこうしたコミュニティ維持からも感じられた。

暮らしの慣れの先で現れた「新しい孤独」

孤独には、2種類ある。積極的な孤独「ソリチュード」と、消極的な孤独「ロンリネス」だ。

フィンランドに出会ってから学んだことのひとつが「孤独を楽しむ」ことだった。

「今日はソリチュードを楽しみたいんだ」。そう言って、ひとりの時間を大切にする友達。

せっかくサンタクロース村まで来たのに、「僕は車で寝てるから、チカは楽しんできて」という友達もいた。

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