「フィンランドで個人事業主」現在進行形のリアル 寿司シェフから一転、始まった新しい暮らし

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利用者は自由にコーヒーマシンで淹れたてのスペシャリティコーヒーを飲むことができ、マグカップもマリメッコやイッタラなど北欧デザインのマグから好きなものをチョイスできる。

カフェで1日作業をしてコーヒーを数杯頼むことを考えると、シェアオフィスの利用も悪くない。コーヒー以外にもいろんな種類の茶葉も用意されている。

ポップコーンマシン
コーヒーマシンはもちろん、ポップコーンマシンまでそろっている。北欧デザインのカップが用意されているのも素敵(写真:©週末北欧部 chika)

シェアオフィスで働く人たちの姿を見ると、まるで「架空の同僚」ができたようで嬉しい。さらにオフィスの利用は8時から17時までというホワイトな営業時間も良い。

17時前になると次々と帰っていく「架空の同僚たち」を見習って「私も今日は一区切りつけて、また明日頑張ろう!」と、席を立って街に出る。

フィンランドの起業家支援

シェアオフィスでは、定期的に利用者向けのイベントが開催されている。

朝ヨガ、クリスマスパーティーに、子供向けイベントや毎週開催される仕事終わりのアフターパーティーもある。こうしたシェアオフィスでもコミュニティの輪を広げることが可能だ。

またフィンランドでは起業家支援も充実している。

フィンランドで個人事業主になる時にお世話になったビジネスアドバイザーさんの団体からは、定期的にイベントの案内やフィンランドで働く上で役に立つ情報がメールで送られてくる。

あるとき「クリエイティブな仕事をする人向けのイベントです」と案内された2日間のイベントに、勇気を出して参加してみた。

まず名前と職業を書き、好きな席に座る。同じテーブルになった人とは、お互いのネームプレートを見ながら自己紹介をする。

同じテーブルになったメンバーの職業欄に書かれていたのは「画家」「ブローチ作家」「熱中する人」という3人で、とてもクリエイティブだった。

会場には、フィンランドでケータリング事業を立ち上げたオーナーさんによるサンドイッチやスイーツのケータリングが並んでいた。実際に事業を行う個人事業主にとっても、自分のビジネスを知ってもらう貴重な機会になっているようだ。

ケータリング
会場内に並べられていたケータリング(写真:©週末北欧部 chika)
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