独VWの中国戦略「シェアより利益」に転換の事情 中国勢との消耗戦避け、中長期で巻き返し図る

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乗聯会のデータによれば、2024年9月には中国市場の乗用車販売台数に占める中国ブランドの比率が63.5%に達し、前年同月より10.1ポイント上昇した。

それに対し、(VW、メルセデス・ベンツ、BMWなどの)ドイツ系ブランドの比率は16.5%と同3.6ポイント低下。その他の外資系メーカーも、(トヨタ、ホンダ、日産などの)日系ブランドは12.6%と同4ポイント低下、(GM、フォードなどの)アメリカ系は5.7%と同1.7ポイント低下した。

VW中国法人のブランドステッターCEOは、中国メーカーとの価格競争から距離を置き、中国事業を時間をかけて立て直す方針を示した(写真は同社ウェブサイトより)

VWグループのグローバル事業は中国市場への依存度が高く、業績悪化を放置するわけにはいかない。そこで、短期的には中国メーカーとの消耗戦を避けて収益性を改善し、中長期的な新型車の大量投入で巻き返しを図ろうとしている。

中国法人のブランドステッターCEOによれば、2026年から中国市場に(コスト競争力を高めた)新型EVを続々投入していく。その中の1車種はエンジン車の人気SUV「ティグアン」とほぼ同じ車格ながら、約2万ユーロ(約332万円)の販売価格でも利益を確保できるとしている。

新型EV・PHVを20車種投入

VWは2023年7月、中国の新興EVメーカーの小鵬汽車(シャオペン)に7億ドル(約1068億円)を出資し、広範な技術提携に合意。小鵬汽車の車台をベースに2車種の新型EVの共同開発を進めており、2026年にVWブランドで発売する予定だ。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

また、グループ傘下の高級車ブランドのアウディは、国有自動車大手の上海汽車集団と3車種のスマートEVを共同開発している。それらは2025年から順次発売される。

EVだけでなくPHVの開発も急いでおり、2026年の発売を目指している。ブランドステッターCEOによれば、VWグループは2027年末までに中国市場に40車種を投入する計画で、EVとPHVが半分の20車種を占めるという。

(財新記者:安麗敏)
※原文の配信は11月2日

財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

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