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7000万円級「アストンの頂点」はどんなものか? V型12気筒搭載「ヴァンキッシュ」の出来栄え

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「市街地走行からスポーツ走行まで最高のドライブを提供することが目的」と開発者は言うが、実際にドライブした印象も、スーパースポーツとGT、ふたつのキャラクターがひとつの車体のなかに収まっていると感じるものだった。いわゆる“味つけ”が、上手なのだ。

走り出しから、アクセルペダルを少し踏んだだけでも力強く加速していく。太いトルク感は大排気量エンジンならではだし、12気筒の点火順序が生み出す音色とバイブレーションが、耳と身体に素晴らしく心地よく響く。

レッドゾーンの7000rpmまで、アクセルを踏み込めば気持ちよく吹けあがる(写真:Aston Martin Lagonda)

今回、乗った車両がオプションのチタニウムマフラーを装着していたこともあるが、やはり独特のサウンドは、12気筒エンジンの大きな魅力だ。

加速はどこまでも途切れなく続く。強烈な感覚だけれど、ただし「快適性も重視したGTだ」とアストンマーティンが言うとおり、操舵感に神経質なところはない。むしろ、中立付近は少しだけレスポンスを丸めてある印象で、これなら高速道路を延々と走っても疲労は少ないだろうと感じた。

足回りはコンフォートでも「硬め」

ドライブモードセレクターで「スポーツ」を選ぶと、アクセルペダルの踏み込みに対する反応が鋭くなり、大きな曲率のカーブが連続するような道では、「ラインナップの頂点に位置するモデル」とするアストンマーティンの自負を裏付けるドライブ感覚が味わえる。

サスペンションシステムの設定は、どのモードでもやや硬め。コンソール上のスイッチで、ダンパーの硬さを2段階から選べるので、私は一般道ではソフトなほうを選択して走った。ただし、スポーティなモードも車体の動きがしゃきっとして、操縦を楽しむのによい。

剛性の高いボディのおかげで走りが楽しめる(写真:Aston Martin Lagonda)

乗り心地については、“どこでも快適”という感じでなかったのは事実。一般道ではまったく気にならなかったが、高速道路では、路面が荒れているとショックがハンドルに伝わってくるほどに硬い。この部分は今後、改良されるかもしれない。

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【「電動化」はせずとも】

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