楽天の「無人配送ロボット」都心で本格稼働開始 スタバや牛丼店と組み30分以内で配送へ
利用者は専用サイトで最短30分後から最長6日先までの配達時間を15分単位で指定できる。ロボットが到着すると自動音声電話とSMSで通知され、暗証番号を入力して商品を受け取る。配送料は100円(税込み)に設定されている。
8月下旬から実施していたテストサービスでは、「商品が早く欲しいときに便利」「ロボットに愛着を感じた」といった利用者の声が寄せられているという。
法改正を活かした完全無人配送
本サービスの特徴は、人による随行なしでの完全無人配送にある。楽天は2019年から実証実験を続けてきた。2022年11月から2023年12月にかけてはつくば市で1年以上にわたり、毎日の配送サービスを実施。3000戸を対象に、実際の住民への配送実績を重ねてきた。
今回は実証実験ではなく「サービス」として展開する。これまでの実証実験では監視者が随行していたが、今回は完全に無人で運行する。「多くの実証実験を重ねて安全性を確認してきました。今回はその経験を活かし、本格的な商用サービスとして、より多くのお客様の日常生活をサポートしていきたい」と楽天グループの牛嶋裕之無人ソリューション事業部ヴァイスジェネラルマネージャーは意気込む。
背景には、道路交通法の改正がある。2023年4月の改正で、「遠隔操作型小型車」という新しい車両区分が設けられ、一定の安全基準を満たせば公道での走行が可能となった。
楽天は業界団体の一般社団法人ロボットデリバリー協会の安全基準に基づく審査に合格。月島警察署への届出を経て、公道での無人走行を実現した。
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