(第29回)製造工程なき製造業、日本は方向付け不定

(第29回)製造工程なき製造業、日本は方向付け不定

かつてこの連載で、コンピュータの輸出と輸入について、「1990年代までは輸出が輸入を上回っていたが、現在では逆転している」と述べた。電気機器の貿易パターンも、90年代までと現在とでは、かなり違う姿になっている。図は、88年と2010年における輸入と輸出の差額を示したものである(貿易統計では、電算機関係は「一般機械」に分類されており、「電気機器」に含まれていない。なお、図の半導体等電子部品から通信機までは、電気機器の内訳である)。

88年において、電気機器の輸出額は約8兆円であり、輸出総額額34兆円の約4分の1だった。これは、自動車の輸出額(6・25兆円)より多かった。そして、電気機器の輸出超過は6・75兆円で、貿易黒字総額10兆円の約7割を占めていた。

しかし、10年には、半導体関係を除くすべての電気機器で、輸出超過額は95年より縮小した。音響映像機器や通信機では、輸入が輸出を上回るようになった。

政治・経済の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • Amazon週間ビジネス・経済書ランキング
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • 最新の週刊東洋経済
  • 岐路に立つ日本の財政
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
新車販売の3割が自社登録<br>BMW「自爆営業」の実態

高級輸入車BMW。その国内販売店で今、大量の新車が中古車として売られている。日本法人が課した厳しいノルマで、ディーラーが自社登録しているのだ。本誌はBMWジャパンの強引な販売の証拠となる内部資料を入手。背景にも迫る。