尿もれ「定番トレーニング」効果が出ない人の盲点 正しい「やり方」より大切なポイントがある

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① やり方が合っているのかわかりにくく、続ける意欲が低下しがちだから

② やり方にこだわりすぎて、肝心なことができていないから

ということです。

まず①についてですが、「腟、肛門、尿道を締めて、引き上げます。これをくり返します」と、骨盤底筋トレーニングのやり方は、概ねこのような感じで書かれています。

でも、筋トレやストレッチのやり方と違って、お手本となる動きが目に見えませんよね。だから、自分のやり方が合っているのか、ほかの人と同じようにできているのかわかりません。

そもそも"引き上げる"感覚が、わからないかもしれません。まして、男性にとっては、「腟を締めて、引き上げる」と言われても……という感じでしょう。「ちゃんとできている」感じがしないと、続ける気持ちになりにくいものです。続けなければ当然、効果も出ません。

そして、②については、やり方が一目瞭然でないため、表現を変えて説明をしようとしたり、ポーズを変えてみたり、なんとか伝えようとしますが、かえってわかりにくくなっているような気がします。

それだけならまだいいのですが、問題なのは効果を出すための肝心なことができていないことが多いのです。肝心なことというのは、骨盤底筋トレーニングを何回やるか、という「回数」です。具体的には、1日に最低でも45回です。

「やり方」に固執するあまり、「回数」に注目する人が少ないのですが、実際には回数をこなすことで、セルフケアの効果が出るということは、研究でわかっています。

「やり方」よりも「やる回数」にこだわるほうが効果的

骨盤底筋トレーニングは、その名のとおり、「骨盤底筋」と呼ばれる筋肉を鍛える体操です。弱った骨盤底筋を鍛えることで、力の衰えた尿道括約筋を支えることになります。老化した泌尿器のリハビリテーションだと思ってください。

出産後の女性が尿トラブルを抱えやすいのは、骨盤底筋が緩むからです。ですから特に経腟分娩をした女性には、骨盤底筋トレーニングが有効です。

(出所:『頻尿・尿もれ自力でできるリセット法』より)

※外部配信先ではイラストを全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

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