尿もれ「定番トレーニング」効果が出ない人の盲点 正しい「やり方」より大切なポイントがある

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先ほど、骨盤底筋トレーニングの効果を得るポイントは1日に45回行うことだとお伝えしました。最低、45回で、できれば100回を目指してみてください。このトレーニングは、やれば、やるほど効果が出やすいからです。

ですから、やり方が合っているかにこだわりすぎるより、まず、「1日に45回やる」という回数を目標にするほうが近道です。本稿の最後で、やりやすい方法もお伝えします。

「最低45回? できれば100回? そんなに?」と思った人も、心配しないでください。1度にやる必要はないのです。1回に10秒かかるので、1度に45回やると7〜8分かかります。

もちろん、まとめてできるならそれでかまいませんが、「けっこう大変だな」と思うと、その後、続かないものです。ですから、小分けにしてやるのがおすすめです。たとえば、

・朝起きたら、布団の中で5回
・朝ごはんを食べ終わったら5回
・病院の待合室で10回
・電車の中で10回
・レジに並びながら5回
・夕食の準備をしながら10回

など、生活パターンのなかにうまく組み込めるとやりやすいです。合計が45回以上になればいいので、ご自分に合ったやり方を見つけましょう。

効果が出るまでには「最短でも2カ月」が必要

「回数がポイント」だということは普通、医師も、看護師も、理学療法士なども、きちんと伝えていません。当然のことすぎて、説明が抜け落ちてしまっているのかもしれません。健康書や健康雑誌にもあまり書かれていません。けれど、灯台下暗し。回数をこなすことは最も重要なポイントです。

そして、もう1つ知ってほしいのは、やる「期間」も大切だということです。調査結果によれば、効果が出てくるまでには、最短でも2カ月、平均で3カ月必要です。ですから、ぜひ2〜3カ月、毎日、続けてほしいのです。あまり難しく考えずにやってみてください。生活のなかに組み込んで楽しくやれば、きっと続けられます。

骨盤底筋トレーニングは、骨盤底筋に力を入れるだけ。とてもシンプルな体操です。といっても、骨盤底筋がどこにあるのか自分で意識することは難しいので、「ちゃんとしたところに力が入っているのかわからない」と不安に思う人もいるでしょう。

でも、骨盤底筋は手足のように自分の意思で動かせる「随意筋」です。手足のように目で確認することはできませんが、動かそうと思えば、ちゃんと動かせます。

骨盤底筋トレーニングは、どんな姿勢でもできます。でも、初めてやる人は、あお向けで行ったほうがトレーニングの感覚をつかみやすいと思います。

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