尿もれ「定番トレーニング」効果が出ない人の盲点 正しい「やり方」より大切なポイントがある

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【骨盤底筋トレーニングはこんなやり方です】

①まず、おならを我慢するように、お尻に力を入れて肛門を締めてください。「おならと急に言われても……」と、とまどった人も大丈夫。お尻に意識を向けて、いろいろ力を入れてみてください。「あ、これかも」と思う瞬間がきっときます。焦らないこと。

②そのまま、女性は腟と尿道を、男性は陰茎の付け根をギュッと締めます。わかりにくくても、イメージしながら試してみてください。男性であれば、尿や射精を途中で止める感覚です。

③そのまま、おへそのほうに引き上げるイメージで、10秒間保ちます。呼吸は止めずに自然にします。

これで1回です。シンプルな方法ですよね。

「骨盤の底にある筋肉」だけを意識すること

【余計な力が入っていないか注意】

トレーニングの効果を半減させないためには、

『頻尿・尿もれ自力でできるリセット法』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

① お腹、足、腰に力を入れない

② いきまない

ように気をつけましょう。やっているときに、手足など、大きな筋肉が動いたらなにかが違っていると思ってください。

基本的に、体の見えている部分は全然動かさない体操です。骨盤の底にある筋肉だけを意識してください。ほかのところに力を入れないことがポイントです。

どんな体勢でも効果は同じですが、「あお向けで行う」「イスに座って行う」「立って行う」の3つの姿勢をご紹介するので、実際にやってみて、やりやすい方法を選んでください。どの姿勢でも、やることは同じです。

(出所:『頻尿・尿もれ自力でできるリセット法』より)
(出所:『頻尿・尿もれ自力でできるリセット法』より)
(出所:『頻尿・尿もれ自力でできるリセット法』より)
髙橋 悟 日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野主任教授

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たかはし さとる / Satoru Takahashi

日本大学医学部泌尿器科学系泌尿器科学分野主任教授。1985年、群馬大学医学部卒業。米国メイヨークリニック・フェロー、東京大学医学部泌尿器科助教授、日 本大学医学部附属板橋病院病院長などを経て現職。

2003年、天皇陛下( 現上皇陛下)が入院された際の担当医師団を務める。日本排尿機能学会理事長、日本老年泌尿器科学会理事長などの要職を務める一方、テレビ出演などを通して、尿トラブルの啓蒙に力を入れている。モットーは「外来はエンターテインメントだ」で、全国から診察希望者が訪れている。

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