沼津餃子って?地元民が熱狂する「中央亭」の謎 「クタッとした餃子」から感じた自信と誇り

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中央亭
「中央亭」外観。店内飲食の営業が終わってもテイクアウトの受け取りに多くの客が訪れる(筆者撮影)
【写真】お湯をなみなみと流し込んで茹でる驚きの調理法、フライパンで”茹で上がった”ばかりの餃子、からし油をつけて食す、肉々しい餡など

指定された時間は16時半。店へ入ると店員さんが忙しそうに厨房で餃子を焼いていた。奥の方では皮に餡を包んでいる姿もあった。営業はとっくに終わっているはずである。明日の仕込みをしているのかと思いきや、それは違った。

入れ替わり立ち替わり客がやってきては餃子を買っていく。テイクアウトの注文を受け取りに来たのだ。

「当日」に渡すことが難しい日もある

「ありがたいことに店内の飲食用の餃子は11時に開店して13時か13時半頃に、土曜日は12時前には売り切れてしまいます。お持ち帰りの注文も当日にお渡しするのが難しい日もあり、忙しい時はどうしても注文した翌日以降になってしまうこともあるんです」と、「中央亭」の社長、友田美千代さん。

えーっ! お昼に中央亭の餃子が食べたいと思っても、開店前から並ばなければありつくことができないということか。しかも、テイクアウトも受け取るのは翌日とは! 長いことグルメ取材をしているが、ここまで超絶人気の店は出会ったことがない。

そこまで沼津の人々の心を鷲掴みにする「中央亭」の餃子とはいったいどんなものなのか。いつも行列に並んでいる皆様やテイクアウトを楽しみにしている皆様には申し訳ないが、その場で実際に食べさせてもらうことにした。

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