平沢勝栄「ランチを投稿→批判殺到」なぜなのか ネット民の過剰反応と笑うのは簡単だが…

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平沢氏は、自民党のベテラン議員であるが、政治資金不記載問題をめぐり、今回は無所属での挑戦となった。逆風の中での選挙戦とあって、SNS上では苦言を呈するユーザーも多々いるが、その中で目をひくのが、この投稿へのバッシングだ。

なかでも多い反応は「コンビニ弁当は高すぎて買えない」「庶民アピールはどうなのか」といったもの。「わずか数百円でたたかれるとは」と擁護する声もあるが、自民系議員への風当たりの強さもあって、批判のほうが目立っている状態だ。

平沢勝栄 Xのポスト
「時短のため」コンビニでお弁当を購入。しかし、「庶民にはコンビニ弁当は高い」などの声が寄せられた(画像:平沢勝栄Xより)

こうした「政治家の食事への批判」は、与党議員に限らない。野党第1党・立憲民主党の元代表である、枝野幸男元官房長官(埼玉5区)のXポストも物議を醸している。ある朝、「最近は物価高の影響で、ファミレスの朝定食から牛丼チェーンの朝定食にシフトした」として、「М屋の玉子かけ朝食」を写真付きで投稿した。

その後も、本人やスタッフから「今朝は少し贅沢 S家にて」「昨朝はY家で牛丼を頂きました」とポストされた。イニシャルで紹介されているが、写真の内装を見ると、松屋、すき家、吉野家であることは間違いない。

枝野幸男 Xポスト
「物価高の影響で、ファミレスの朝定食から牛丼チェーンの朝定食にシフト」と投稿した枝野幸男氏。一般的に政治家は高収入とされるため、疑問の声を多く集めた(画像:枝野幸男Xより)

いずれの投稿にも、平沢氏に対してと同様に、批判のリプライが多数寄せられている。また先日は、れいわ新選組の山本太郎代表(参院議員)が、新幹線車内と思われる場所で「うなぎ弁当」を食べている画像も拡散され、話題になった。

「公僕は清貧であるべきだ」といった価値観

もっとも、政治家の食事が炎上するのは、今に始まった話ではない。

例えば、民主党政権時代の2012年10月、安倍晋三氏が新たな自民党総裁に就任した。その総裁選当日に、安倍陣営がゲン担ぎとして食べたカツカレーが話題となった。メディア各社は「3500円のカツカレー」と報じ、ワイドショーでは「庶民感覚から外れた高級カレー」との批判も出た。

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