平沢勝栄「ランチを投稿→批判殺到」なぜなのか ネット民の過剰反応と笑うのは簡単だが…
どちらの業態も、そこで働く人がいる。平均客単価は違えども、一般客は「いま何が食べたいか」で使い分けるのではないか。おそらく政権批判につなげようとしたのだろうが、「あえてこの投稿を行う必要があったか」は、一考の余地があっただろう。
SNSでは「政治家の揚げ足を取ろう」と、アンチが躍起になっている。「○○できない人の気持ちも考えて」とツッコミの余地を与えれば、すぐ炎上となる。
SNS巧者なら「食の投稿」でも支持につなげられる
もちろん食事をめぐる投稿で、親近感がわくSNS投稿も存在する。それこそ枝野氏も、全国行脚でめぐった各地のラーメンをSNSで紹介して、注目を集めたことがあった。
前兵庫県明石市長の泉房穂氏は、市役所食堂の「きつねうどん」を連日ポストして、全国的な知名度を高めた。いまに至るインフルエンサーになった要因の一つと言える。職員や市民との近さを感じさせたうえに、政治家のSNS投稿によくある「選挙が近いから投稿したのね」との感想を抱かせなかったのがプラスに働いたのだろう。
有権者は、政治家の「こび」に、極めて敏感になっている。その背後には、一方通行で主張する演説よりも、双方向でコミュニケーションを取れるSNSでの「対話」に、人々が重きを置いている現実を否定できない。筆者のようにネットを愛するものとしても、ぜひ1人でも多くの政治家に「日頃からの飾らないSNS発信」をお願いしたいものだ。
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