平沢勝栄「ランチを投稿→批判殺到」なぜなのか ネット民の過剰反応と笑うのは簡単だが…

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しかし、もし大金を持っているのなら、蓄財するのではなく、むしろ豪快に使ってもらったほうがいいのではとの見方もできる。もちろん適法の範囲内で、汚職につながらない用途が求められるが、消費者のひとりとして経済を回すことは好都合なのではないか。

問題は「なぜ、それをSNSに投稿するか?」のほうだ

とは言っても、その使途を「わざわざSNS投稿する必要があるか」は、一考の余地がある。イメージ戦略において、プラスになるのか、逆効果なのかを見極めないと、政治生命に直結してしまう。

物価高や値上げの昨今だ。少なくない人にとって、コンビニ弁当はもはや安いものとは言えなくなりつつある。無関係な人がいない「食」に関する投稿は、本人の意図があろうがなかろうが、「庶民派アピールってこと?」「いやいや、本当に貧しい人たちはコンビニ弁当なんか買えないんだよ!」と受け止められる可能性がある。

それを考えると、もはや食についてSNSで投稿するのは、今の時代は控えたほうがいいのかもしれない。

平沢勝栄 Xのポスト
サウナ好きとして知られる平沢氏。この投稿は炎上しておらず、「食の風景」ではなく「好きなもの」について投稿するのが、安全な時代なのかもしれない(画像:平沢勝栄Xより)

また、投稿が逆効果になりうるのは、食事にとどまらない。たとえば「なんとか財団に寄付しました」と、理事長と握手する写真を上げれば、おそらく「善意を政治利用している」と猛攻撃されるだろう。自らはアピールせず、人づてに「寄付したらしいよ」と広がるくらいが、適度なさじ加減なのだ。

冒頭紹介したSNS投稿へ戻ると、平沢氏に対するバッシングは、筆者の個人的な感覚ではあるものの、「ちょっと過剰反応なのでは?」と感じる。あくまで「時短」を理由にしており、価格について言及も示唆もしていないからだ。「忙しいアピール」に対する嫌悪感ならまだしも、「庶民アピール」とは感じにくい。

一方、これと対照的なのが、物価高に触れた枝野氏の投稿だ。ファミレスと牛丼チェーンを価格で比較することで、どこか「生活水準の差」が印象づけられる。

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