京阪交野線、「難読駅」つなぐ「難読路線」の実力 枚方市から交野市を経て私市に至るミニ路線
天野川の流域は平安時代に交野ヶ原と呼ばれる貴族の狩猟地だったという。それ以前に秦氏などの渡来人がもたらした文化もあいまって、機物神社、牽牛石といった七夕伝説にまつわるスポットが点在する。
![私市駅の駅名看板](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/1/9/570/img_19773658062d24f028aeea11467ff4b3490880.jpg)
私市の駅名看板。隣の河内森が枚方市を除く交野線の駅でいちばん利用者が多い(記者撮影)
歴史がある土地だけに「難読地名」が数多くあり、駅名も例外でない。終点の私市駅は難読駅名の強者ぞろいの関西でもとくに有名。私市と書いて「きさいち」と読む。その難易度が圧倒的に高いために影が薄くなってしまうが、「枚方」「交野」だって読めそうで読めない。交野が読めなければ駅名も路線名も読み方がわからないことになる。
「枚方市」は読める?
それぞれ「まいかた」「こうの」などと間違えられることが多いというが、「ひらかた」「かたの」が正解だ。交野線の半数の駅が所在地とする枚方市はホームページなどで「マイカタちゃいます、ひらかたです。」とアピールする。京阪グループが運営する遊園地「ひらパー」こと「ひらかたパーク」も知名度アップに貢献しているといえそうだ。さらに目立たないが、交野線の駅では「郡津(こうづ)」も読むのが難しい。
![京阪交野線 側面行先表示](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/c/7/570/img_c70498061d45b82d126491c5c50b4085287710.jpg)
交野線の電車は枚方市―私市間6.9kmを往復する(記者撮影)
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