京阪交野線、「難読駅」つなぐ「難読路線」の実力 枚方市から交野市を経て私市に至るミニ路線

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

交野線は1929年に枚方東口(現・枚方市)―私市間が信貴生駒電鉄枚方線として開業した。同社は現在の近畿日本鉄道生駒線と、かつて存在した信貴山下―信貴山間の鋼索線(1983年廃止)を開業させた信貴生駒電気鉄道を前身とする。

信貴山朝護孫子寺への参拝客輸送を目的に生駒方面といずれつなげる計画だったが実現せず、枚方線は交野電気鉄道を経て第2次世界大戦後に京阪交野線となった。全線が複線化されたのは1992年のことだ。

交野線
交野線は全線が複線。交野市から私市までは上り勾配が続く(記者撮影)

「交野市の交野山」読める?

本線と接続する枚方市を除いた交野線各駅について、2023年の乗降人員(11月8日調査)を見ると、終点の私市の1つ手前、河内森が9416人で最多。その手前の交野市は8664人で2番目に多い。一方、私市は2449人でもっとも少ない。

交野市駅はその名の通り交野市の玄関口で市役所は駅の東側にある。一方の西側には駅ビルの「京阪交野ビル」とバスのロータリー。京都駅八条口とを結ぶ京阪バスの「ダイレクトエクスプレス直Q京都」が発着する。真東の方角に見える標高341mの山は交野山(こうのさん)という名称で、山頂の巨岩がハイキング客に人気だ。

京阪交野線 交野市駅
交野市駅には立派な駅ビルが建っている(記者撮影)
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事