ソフトバンク系「PayPayアセット」突然の"幕引き" 運用会社が事業を終了すると、投信はこうなる
それは突然の終了だった。
10月11日、資産運用会社のPayPayアセットマネジメントが「事業終了」を発表した。リリースによると、2025年9月末をメドに事業を終了させるという。今年、新NISAが始まって以来、初の事業終了になる。
会社側としては、事業終了の理由を「運用資産の拡大が計画通りには進まず、業績低迷が続いていました」と説明しており、「今後の業績見通しに鑑み、お客さまに最良の資産運用サービスを持続的に提供することが難しいと判断」したとしている。
事業終了に関する詳細については、手続きなどの状況を踏まえ、後日改めて伝えるようだ。
資本はLINEヤフーとみずほグループの合弁
PayPayアセットマネジメントは2004年5月に設立。LINEヤフーグループの「Zフィナンシャル」が76.6%、みずほグループの「アセットマネジメントOne」が23.4%の株を持っている。
元々はITCインベストメント・パートナーズとして発足したのだが、伊藤忠商事やヤフーとの資本・業務提携などを経て、現在の形となった。「PayPay投信」のブランドでもわかる通り、広義ではソフトバンクグループと言ってよい。
では、投資信託会社が事業終了をすると、顧客(受益者)の持っている投資信託(ファンド)はどうなるのか。