2浪早稲田「妹に進学を先越された」彼が抱く絶望 それでも応援部に憧れ、早稲田に挑戦する日々

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「自分が信じたものに対しては、人から何を言われようと、殻を破っていいと思えた」と語る川岸さんは、新卒で名古屋のテレビ局に入社し、その後リクルートに転職。現在は、社会課題特化型転職エージェントの「SOCIAL IMPACT CAREER」を運営する株式会社Syncにて、社会課題と向き合う仕事をしながら、応援団としての活動も続けています。

「今、私は教育問題や、地域格差に立ち向かっているベンチャー企業を人材面で支援するエージェントに勤務しています。私自身は選択肢が少ない田舎で生まれ育ちましたが、両親にたくさんのことを経験させてもらいました。

早稲田に挑戦したことで、その後多様な人生を歩む方々に出会い、自分自身も想いに沿った選択肢を選べる人生を送れています。私も多くの人に、個々人の想いのままに人生を歩めるよう、選択肢を与えられる人間になりたいと思っています。だからこそ、世界をよくしようという想いを持つ企業様と一緒に仕事をしていきたいと考えています。

また、私自身は現在プロスポーツチームの応援団に所属し、仕事のかたわら応援団としての活動を続けています。今後も仕事と応援活動を両立して、よりよい社会の実現に尽力していきたいと思います」

苦手だった妹とも仲良くなった

そして、かつて苦手だった妹とも、大人になってからはとても仲良くなったそうです。

「小さいときは頭のいい妹が苦手だったんですが、自分が2浪もした早稲田に現役で入ったことで、心からすごいなと尊敬できるようになったんです。妹は最近、パレスホテル東京で、早稲田の同級生(川岸さんの1学年上)と結婚式を挙げたのですが、その際の出し物として、応援団のパフォーマンスをして祝わせてもらいました。今でも妹とはずっと仲が良いですね。妹と一緒に、早稲田生活を送れてよかったです」

濱井正吾 浪人 早稲田王 早稲田大学
川岸さん(写真:川岸さん提供)

人から応援されたことで浪人を頑張り抜き、自分の人生を切り拓いた川岸さんだからこそ、これからも身近な人や、志を抱く人を応援し続けていくのだろうと思いました。

川岸さんの浪人生活の教訓:自分の道をひたむきに進めば、運命は変えられる
濱井 正吾 教育系ライター

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はまい しょうご / Shogo Hamai

兵庫県出身、1990年11月11日生まれ。「9浪はまい」のニックネームでTwitterやYoutube、テレビ出演などを行っている。大阪産業大学経済学部経済学科に入学後、龍谷大学経済学部現代経済学科に編入学し、卒業。 高校時代にいじめを受けたことから、いじめっ子を社会的に偉くなって見返したいと思い、在学中から仮面浪人として受験勉強を4年間続ける。大学卒業後、証券会社に契約社員として就職したが10日で自主退職、同月中に配置薬会社に再就職。昼は会社、夜は予備校という生活に。同社退職後は受験勉強に専念し、9浪で早稲田大学に一般受験で合格し、2018年に教育学部国語国文学科入学、2022年卒業。現在はカルペ・ディエム所属。

Facebook: https://www.facebook.com/shogo.hamai/
 

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