「石破は安倍の後継者」トランプ元側近が語る本音 ジョン・ボルトン元大統領補佐官に聞く【前編】
誰が日本のトップになっても、日米は協力し合う
――日本では自民党総裁選で石破茂氏が勝利し、首相となりました。どんな印象を持っていますか。
彼が何度か自民党総裁選に挑んできたことは承知している。そして、今回、総裁の座を射止めた。石破氏は防衛相として、東アジアと南アジアの覇権国になりたいと願う中国の野望を目の当たりにしてきた。
石破氏が提唱している(防衛面での)政策は、安倍晋三元首相と小泉純一郎元首相の路線に近似している。論理的には小泉氏や安倍氏の後継者と言えるだろう。
――安倍元首相が生前支持した高市早苗氏は、総裁選の決選投票で石破氏に敗れました。アメリカから見ると、石破氏と高市氏のどちらが首相になるほうが望ましい結果だったのでしょうか。
互いの国の政治に口を出すのは得策ではない。総裁選は接戦だったようだね。彼らはみな、自民党の何が問題になっているのかを認識していた。政治というものは、日米を問わず複雑なものだ。だからこそ、それぞれの国に任せるのがいい。
日本もアメリカも独自に自国の指導者を選び出す。しかし、誰が日本のトップになっても、日米は協力し合う。これからもそうだと確信している。
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