CVSベイエリアがコンビニ本部サークルKサンクスと和解、来13年3月期には看板替えへ、本命はローソンか

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3位のファミリーマートはam/pmの転換が終了し、次の再編に準備万全で可能性はなくはないが、サークルKサンクス本体、あるいはサークルKサンクスの親会社ユニーを含め、両陣営と資本関係のある伊藤忠商事主導で大同団結を狙っているとの見方もあり、サークルKサンクスと波風を立てるのは避けるのではないか。

「意外な伏兵」としては、イオン系で5位のミニストップがある。CVSもミニストップも本社は千葉・幕張にあり、CVSはここに挙げた上位4社とは濃淡はともかく水面下で接触しているもようだからだ。

決算上は、今回の和解により、シー・ヴイ・エス・ベイエリア(CVS)は今2012年2月期に解決金15億円を特損計上し、来2013年3月期からは別のコンビニチェーンとして再出発する。東洋経済では、今期純益予想を表記に減額、来期予想はコンビニ事業継続を前提に予想していたため据え置く。

なお、サークルKサンクスの第3四半期(11年3~11月期)決算発表は12月29日、CVSは年明け1月6日の予定だ。業績予想の修正数値を確定する必要からも、CVSはできるだけ年内に「再婚先」を見つけ出し、発表に踏み切るのではないか、と東洋経済では推察している。 


《東洋経済・最新業績予想》
 (百万円)    売 上  営業利益   経常利益  当期利益
連本2011.02       28,635        601        650        233
連本2012.02予      28,500        640        620     -1,500
連本2013.02予      29,000        650        640        210
連中2011.08       14,642        417        377        -53
連中2012.08予      14,600        400        380        100
-----------------------------------------------------------
          1株益\    1株配\
連本2011.02          9.5          4 
連本2012.02予       -60.8          4 
連本2013.02予         8.5          4 
連中2011.08         -2.2          2 
連中2012.08予         4.1          2 

 

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山川 清弘 「会社四季報オンライン」編集部 編集委員

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やまかわ・きよひろ / Kiyohiro Yamakawa

1967年、東京都生まれ。91年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東洋経済新報社に入社後、記者として放送、ゼネコン、銀行、コンビニ、旅行など担当。98~99年、英オックスフォード大学に留学(ロイター・フェロー)。『会社四季報プロ500』編集長、『会社四季報』副編集長、『週刊東洋経済プラス』編集長などを経て現職。日本証券アナリスト協会認定アナリスト、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。著書に『世界のメディア王 マードックの謎』(今井澂氏との共著、東洋経済新報社)、『ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ』(幻冬舎新書)など。

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