関東人と関西人で異なる「大宮駅」のイメージ 埼玉の巨大ターミナルと、京都の地元密着駅

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最近のニュースとしては、駅ビルのリニューアルがある。その目的について、ビルを管理する阪急阪神ビルマネジメント沿線営業部では、次のように説明していた。

「建物の竣工が1968年で老朽化が進み、耐震補強、設備更新の必要性から、アールのかかった特徴的な構造を残しつつ、リニューアルを行いました。交差点に面し、大きな壁面としての見え掛かりから、京都らしい落ち着いた色ですっきりと見せるべく、現在の色彩としました」

ビル内部にはクリニックが多い。こちらについては次のように答えている。

「東隣の烏丸駅は、地下鉄との乗換駅で京都駅に向かう際の結節点となっており、商業集積度も高いですが、大宮駅周辺は比較的住居エリアが多く、生活感のある街と捉えています。そこで近隣住民の生活利便性を高めるべく、クリニックモールやドラッグストアを主とするテナント構成としました」

阪急と嵐電の乗り換えは隣駅

ちなみに阪急と嵐電の乗り換えは、西隣の西院駅(駅名は同じだが阪急は「さいいん」、嵐電は「さい」と読む)のほうがスムーズだ。そのためか、阪急、嵐電ともに乗降客数は西院駅のほうが上となっている。

嵐電モボ501形
四条大宮駅に進入する嵐電モボ501形(筆者撮影)

たしかに大宮駅で乗り換えて嵐山に向かう観光客の姿はあまり目にせず、繁華街・四条烏丸の隣にありながら、地域住民のための駅として機能している印象を受けた。

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森口 将之 モビリティジャーナリスト

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もりぐち まさゆき / Masayuki Moriguchi

1962年生まれ。モビリティジャーナリスト。移動や都市という視点から自動車や公共交通を取材。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。著書に『富山から拡がる交通革命』(交通新聞社新書)。

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