関東人と関西人で異なる「大宮駅」のイメージ 埼玉の巨大ターミナルと、京都の地元密着駅

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交差点を挟んで駅ビルの反対側、つまり南西角には京福電気鉄道嵐山本線四条大宮駅が位置し、南東角は駅前広場になっている。嵐山本線は帷子ノ辻から分かれる北野線とともに嵐電の名で親しまれる軌道路線だ。

大宮通は、平安京のうち天皇の居所だった平安宮(大内裏)の東側を走る東大宮大路に由来する。平安宮はJR西日本山陰本線二条駅の北、千本丸太町交差点付近にあったそうで、現在は市街地化しているが、現地からはいくつか遺跡が発掘されている。

駅が生まれたのは四条大宮駅のほうが早く1910年で、21年後に京都本線の終点として大宮駅が開設されているが、当初は両方とも、「京都駅」を名乗っていた。

もともとは「京都駅」だった

嵐電のほうは1925年に四条大宮駅に改称されたものの、阪急のほうは1963年に京都本線が京都河原町駅へ延伸されるまで、京都駅のままだった。

阪急の駅名に「四条」が付かないのは、前述のとおり、四条通の地下を走っているからだろう。烏丸駅で交わる京都市営地下鉄烏丸線も同様で、こちらは烏丸通に敷設されたことから、東西線との乗換駅である烏丸御池を除いて駅名には「烏丸」が付かない。一見さんは戸惑うかもしれない。

嵐電四条大宮駅
京福電気鉄道嵐山本線の四条大宮駅(筆者撮影)
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