関東人と関西人で異なる「大宮駅」のイメージ 埼玉の巨大ターミナルと、京都の地元密着駅

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続いて、大宮駅西口から川越方面に伸びる川越電気鉄道が開業した。こちらはその後西武鉄道大宮線となったものの、1940年に現在のJR川越線が運行を始めると、翌年廃止されている。この間1929年には、現在の東武鉄道野田線(東武アーバンパークライン)が大宮に乗り入れている。

第2次世界大戦後はしばらく動きがなかったが、1982年に東北・上越新幹線がここを始発駅として走りはじめ、翌年新幹線の線路脇を走るニューシャトルが開業した。反対派により工事が難航していた新幹線の上野乗り入れも3年後に実現し、同時に埼京線(正式路線名は東北本線支線)の運行も始まった。

なお氷川神社の最寄駅は大宮駅ではなく、東武野田線の北大宮あるいは大宮公園駅となる。このほか東北本線に東大宮駅、川越線に西大宮駅がある。氷川神社の東側にある大宮公園、その北にある盆栽村へは、大宮公園駅が近い。

関東有数のターミナル

大宮駅は地上3階、地下1階で、すべての階にホームがある。新幹線は地上3階、ニューシャトルは東西連絡通路がある2階に乗り入れ、埼京線は地下1階、それ以外の路線は地上にホームがある。

ホームはJRだけで22番線まである。5、10、12番線は欠番だが、1面2線の東武野田線、1面1線のニューシャトルを合わせると22線になる。もちろん埼玉県内最大であり、東京都内のターミナル駅に匹敵する規模だ。

大宮駅付近 JRと東武鉄道の電車
大宮総合車両センター脇を走るJR東日本と東武鉄道の電車(筆者撮影)

しかしながら乗り換えはしやすいと感じる。筆者はたまに訪れる程度だが、迷うことはない。この点についてJR東日本大宮支社広報に尋ねたところ、次のような答えが返ってきた。

「改札外の東西連絡通路を中心として、南北に改札内通路があり、『日』の字を形成する構造となっています。直感的に方向がわかりやすいことと、南北それぞれの改札内通路からすべての路線に行ける動線が整備され、通路が平坦なので、アクセスが明確にわかるようになっています」

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