筆者のテスト結果では、効果を感じやすい(≑体感しやすい)のはMTモデルだった。8速のATに対してMTは6速とギヤの段数が異なり、テストした急カーブの連続するコースでは、2~3速を行き来させながら走ることになるが、8速ATと比較すればギヤ1段ごとの受けもち速度が増える6速MTはノーマル状態でのターボラグがやや気になる。
そこにアンチラグが介入することで物理的なターボラグが大きく減少し、エンジン排気量が20%程度増えた(≑エンジントルク値が増えた)かのような印象を抱いた。ATでも効果はしっかり体感できるが、今回のようにアクセルペダルを大きく開閉する運転操作となる急カーブではなく、繊細なアクセルコントロールが求められる高速域での複合カーブのほうが、より顕著にメリットとして感じられると思えた。
レーシングカーのようなメーター表示
新設された『③シフトタイミングインジケーター』とは、メーター上部に表示されるタコメーターのバー表示のことで、色変化で変速タイミングが図れる。この機能は停止状態からの急加速時や頻繁なシフトチェンジの際に重宝する。
まずエンジン回転数が上昇すると、黄緑色のバー表示面積が増えていく。さらにエンジン回転数が上がると今度は部分的に赤色となり変速が近づいていることが告げられる。そして変速を促す瞬間にはバー表示全体が青色になり、そのタイミングに合わせてドライバーがシフトアップ操作を行うと、任意で設定したエンジン回転数ぴったりで変速できる。
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