「リチウムイオン充電池」どう捨てるのが正解か 充電器、加熱式たばこ、ワイヤレスイヤホン…
自宅で使っているバッテリーがリコール対象になってないか、ときどきチェックしたい。
アンカー・ジャパンやヤマハ発動機など大手の会社はリコールしてくれるが、ネットで安く売られているどこが製造責任を負っているのか判然としない製品だと、そうもいかない。
また製造自体に問題がないものでも、落としたりぶつけたりを繰り返したり、真夏の車内など高温の環境に長時間おくことで発熱し、内部に異常が発生して、発火することもある。
電車内でバッグ内のモバイルバッテリーが発火した事故がときどきニュースになるが、おそらくそういう理由だろう。
発火まで至らなくても、高温環境はバッテリーの寿命を縮めるため、iPhoneでは充電中に本体が高温になると自動的に充電を停止するなどの対策がほどこされているほどだ。
もうひとつの側面は資源のリサイクル。「資源有効利用促進法」(2001年施行)だ。充電池の場合、そこで使われている金属類を再利用するため、リサイクルが義務づけられた。
平成25(2013)年には「小型家電リサイクル法」、正式名称は「使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律」が施行されている。
だからそのまま廃棄するのは資源リサイクルの面でもよくないわけである。
不要になった充電池や機器はどう処分すべきか
不用意に捨ててはいけないのはわかった。
では使えなくなったり(リチウムイオン充電池は長く使っているとだんだんと持ちが悪くなる)、不要になった充電池や機器はどう処分すべきか。
我々ユーザーがすべきなのは、不要になった製品を最終的にリサイクルのルートに乗せること。
その手順や現状を確認するために、小型充電式電池のリサイクルを行っている、一般社団法人JBRCの担当者に話を聞いた。
JBRCはもともと日本蓄電池工業会がニカド電池回収のために発足したのがルーツ。その後、資源有効利用促進法に基づき、小型充電池(ニカド電池、ニッケル水素充電池、リチウムイオン充電池など)のリサイクルを行うために、小型充電池メーカーやそれを扱う企業、輸入事業者などがリサイクル活動を共同で行う団体として発足した。
JBRCへ直接不要な充電池を持ち込むのではなく、家電量販店などの窓口へ持ち込み、それがJBRCを通してリサイクルされるという仕組みだ。
だから我々は充電池のリサイクルを行っている家電量販店などの回収協力店へ持ち込めばいい。店員に直接渡すのか、「充電式電池リサイクルBOX缶」などに入れるのかは店による。
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