女性管理職にケチをつけたい、後輩の本音 「あなたみたいにオス化したくない」の真意

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幸い、部下たちよりきっとお金も持っているし、仕立てが良くてあなたに似合うお洋服も買えちゃいます。プロのコンサルティングを受けてダイエットや変身だってできちゃうかもしれません。

おカネにモノを言わせられるのも、大人だからこそ

急に努力するのも気恥ずかしいかもしれませんが、「オス化なんてあなたに言わせたことを反省しているのよ」と涼しく言っておいて、カネにモノを言わせてやろうではありませんか(笑)。

ちなみに、私がおすすめする「カネにモノいわせる」ポイントは、靴でしょうか。まったくの私見ですが、履きつぶすことなんてできない、質の高いブランドハイヒールを思い切って手に入れると、背筋がぴんとするし、仕草にも女性らしさが漂うし、なによりメンテナンスする時間が自分を大切にする時間になるような気がするからです。これは、若い女子にはなかなかできない投資かもしれませんよ?

20代の女性たちは、私たちのことをよく見ていますよね。「あんなおばさんになりたくない」「いつまでも若くてキレイでいたい」と思う気持ちは、私たちだって若い頃は持っていたはず。そして今の私たちは、若い頃にはなかった事情もいっぱい抱えています。

自分のことを二の次にしていた時間は、今ならきっと取り戻せますよね。ほんの少し、オンナとしての自分にも欲を出したいものです。そうすれば、仕事も家庭も、そして見た目も手に入れた自慢の上司になれるかも。退職前の、彼女の捨てセリフ、きっかけにしてしまって、一緒に努力してみましょうよ。私も、ひとりじゃないんだ、と思えてきました!(笑)。

さてさて、20年後の彼女はどんな風になっているか、意地悪な気持ちにもなりますが、「オス」「メス」(メスとは言ってないか)なんて言葉を上司に使うなんて、きっといつか恥ずかしく思い出すと思いますよ。しょげていたら同レベルだということでもあります。すぐ立ち直って、前を向いてやりましょう。その強さも私たちのいいところ、なはずです。

堂薗 稚子 ACT3代表取締役

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どうぞの わかこ / Wakako Dozono

1969年生まれ。1992年上智大学文学部卒業後、リクルート入社。営業として多くの企業を担当し、数々の営業表彰を受ける。管理職として、多様な雇用形態の組織の立ち上げやマネジメント、『リクルートブック』『就職ジャーナル』副編集長などを経験。2004年第1子出産。2007年当時組織で最年少、女性唯一のカンパニーオフィサーに任用され、事業責任者、「リクナビ派遣」編集長を務める。2010年に第2子出産後はダイバーシティ推進マネジャーとして、社内外女性のメンターを務めつつ、ワーキングマザーで構成された営業組織の立ち上げ、マネジメントを担当し、彼女たちの活躍を現場で強く推進した。経営とともに真の女性活躍を推進したいという思いを強くし、2013年退職。株式会社ACT3設立、代表取締役。女性活躍をテーマに、講演や執筆、企業向けにコンサルティングなどを行っている。2013年2月、リクルート在籍時に東洋経済オンライン「ワーキングマザーサバイバル」連載に登場。FBのいいね!数が6000を超えるなど、話題となった。

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