「集中力向上」誰にでも効く"身も蓋もない"特効薬 けっして「気合や根性」で高まるものではない

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「ゲームに熱中していたら、あっという間に2時間過ぎていた」
「夏休みの最終日、手つかずの宿題を1日で片づけることができた」
「大好きなミュージシャンの曲なら、何時間でも聴いていられる」
「静かな場所で仕事や勉強をするより、カフェに行ったほうがはかどった」
「十分な睡眠が取れている日は、頭がすっきりして集中できる」

「自分には集中力がない」と思っている人でも、時間を忘れて没頭したり、短い時間で結果を出した瞬間があるはずです。実は、集中力のない人はいません。誰でも、集中力を持っているのです。自分は集中力がないと思っているかもしれませんが、それは間違いです。

先ほど書いたように「好きなゲームには集中していた」ということだったり、誰でも「大好きなドラマは没入して観た」「おいしいものを夢中で食べた」など、何かに集中したことはあるからです。

それなのにどうして、「集中できるときと、できないとき」があるのでしょうか。どうして、「あの人は勉強に集中できるのに、自分はできない」といった個人差が生じるのでしょうか。その理由は、「脳のしくみ」にあります。

「集中力がない」と悩んでいる人は、「気合さえ入れば、集中できるはず」「やる気があれば、何時間でも作業できる」と、集中力を気持ちの問題として考えがちです。ですが、その前提が間違っています。

集中力は、気合いや根性といったメンタル、すなわち、気持ちの持ちよう次第ではありません。生まれつきの才能でも、私たちの体のどこかに「集中力」という特別な力が備わっているわけでもありません。

では、集中力はどこからやってくると思いますか。答えは、私たちの「脳」です。集中力は、脳で生み出されています。ですから、集中力を身につけたいなら、「脳のしくみ」を理解し、それを正しく使いこなすことが、最速で確実な方法なのです。

「集中できている」という実感が、正しいとは限らない

なぜ、集中力を身につけるために、脳のしくみを知るのが早いのか、その理由をここで述べておきます。

ちょっと衝撃的な話かもしれませんが、「俺は今、めちゃくちゃ集中しているぞ!」「私、いまぜんぜん集中できてないな」という思いは、本当に集中できている(いない)かどうかとは連動しません。

次ページ集中とは「脳細胞が効率よく、うまく働いている」こと
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