「集中力向上」誰にでも効く"身も蓋もない"特効薬 けっして「気合や根性」で高まるものではない

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つまり、本人の認識と、実際に脳が集中できているかどうかは一致しないのです。集中しているかどうかは、「脳細胞が効率よく、うまく働いているかどうか」という観点でしか測れません。そんなこと、頭に機械でも取りつけて見てみないことにはわかりませんよね。

実際、「めちゃくちゃ集中しているぜ!」と思っていても、思わぬところで失敗してしまったり、思ったとおりにことが運べなかったりすることはないでしょうか。これは、あなたの脳力を100%引き出すための「正しい集中力」を使えていなかった(きちんと集中できていなかった)から起こるのです。

なぜ、こんな話をするのか。集中するためには、脳細胞をいかに効率よく働かせるか、そのための方法を実践することでしかできない(脳細胞が効率よく働いていれば、集中している)ことを知ってほしいからです。

脳科学的にいうと、集中力と脳の働きは一体化しているともいえます。集中力を高めようというあなたは、これだけを理解すればいい……つまり、今日からもう、集中できないことで悩むのは不要ということです。

集中できる、できないを一生懸命考えるよりも、どうしたら脳の働きがよくなるんだろう。と考えることに知恵と時間を使ったほうが、ずっと幸せになれると思いませんか。それが集中力を生むことに直結します。

集中力に影響する「脳の特性」と「脳の個性」

脳には、どのような集中のしくみがあるのでしょうか。胎児から超高齢者まで、私が1万人以上の脳の診断をした結果、「集中力を生み出す脳の秘密」が明らかになりました。

ここでは、その秘密のひとつをお伝えします。それは、「脳にはクセがある」ことです。

私たちの脳は、「どんなときでも集中力を引き出せる」「誰でも、同じように集中できる」わけではありません。脳には、「こういうときは集中力を発揮できるけれど、こういうときは発揮できない」というクセがあります。この脳のクセが集中力に大きく影響しています。

脳のクセには、2種類あります。

● どの人も共通に持っている人間の脳のクセ……「脳の特性※」
※特性:特有の性質
● 習慣、体験など成長過程(幼少期を含む)で身についた、その人固有のクセ……「脳の個性」

の2つです。集中力を高めたいなら、「脳の特性」と自分の「脳の個性」を知ることです。

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