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一部改良「GR86/BRZ」に見たスポーツカー進化論 発売から3年、D型で成熟度が増したFRスポーツ

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写真右がC型、写真左が一部改良が加えられたD型のBRZ(写真:三木宏章)

試乗時は前日からの雨が残り路面はウエット状態だったが、運転支援技術のひとつで車両挙動安定装置である「VSC」(SUBARUではVDC)機能をすべてオフにした状態であっても、唐突なアンダーステアによるグリップ力の抜けを感じたり、過度なオーバーステア状態に陥ったりすることがなかった。

もっとも、タイヤの摩擦円を一気に超えるような乱暴な運転操作ではコントロール性を失うものの、丁寧な運転操作では絶妙なスリップアングルを保ちつつ一体感のある走りが堪能できる。この余裕こそBRZならではだ。

ここにはD型専用の電動パワーステアリングの特性変更も効いている。車体が示す初期の軽やかな動きに合わせるため、少しだけアシスト量を増やす(≒軽めの操舵フィールになる)変更を施したので、手(ステアリング)と足(サスペンション)の一体感が一層高まった。

新たに追加された「SPORTモード」の走り

D型になったBRZの試乗シーン(写真:三木宏章)

ハイライトは6速MTモデルにのみ新設されたMT車専用「SPORTモード」だ(6速ATモデルの「SPORTモード」は従来どおりの変速制御のみ)。これはスーパー耐久シリーズ(日本国内で行われる自動車レースのカテゴリー)などからのフィードバックをもとに設けられたスポーツ走行向けモードで、通常使用する「ノーマルモード」と比較するとアクセル操作に対して後輪駆動トルクが早めに立ち上がる。また、アクセル操作に対するエンジンレスポンスそのものも素早い。

しかも日常的に使う領域、たとえば開度にして20%→50%という中間領域でのアクセル操作に対して、ペダルを踏み込む右足にシンクロするかのように反応してくれるので運転リズムが取りやすい。

スーパー耐久シリーズ参戦車両のBRZ(写真:三木宏章)

「意のままに操れる楽しさを向上させ、さらに直感でよいと感じられるハンドリング特性になるような変更を各部に施しました。MT車専用SPORTモードは運転のしやすさに直結することから、アクセル全開時よりもあらゆる運転操作で多用する中間領域でのピックアップにこだわり開発しました」と語るのはSUBARU商品企画本部プロジェクトゼネラルマネージャー小林正明さんだ。

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