「驚異的なドラマ」米国人語る「SHOGUN」圧倒的魅力 「今のアメリカに必要なのは虎永だ」という声も

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日本育ちで国際政治学者でもあるジョシュア・ウォーカー・ジャパン・ソサエティー理事長からも話を聞いた。

「SHOGUNは、東洋と西洋が出会うという時代を超えた物語だが、今回のドラマ化では、徳川時代から今日に至るまでの日本の魅力を、ハリウッドが魅力的だと感じるような信憑性をもって再構築した。

真田氏は、日本人初のエミー賞受賞俳優としてだけでなく、プロデューサーとしても評価に値する。普遍的でありながらユニークなストーリーテリングを求められる業界で、日本文化の魂が燦然と輝くような作品に仕上げることができたのだから」

すべてが「本物」であることにこだわった

日米文化の懸け橋を目指すジャパン・ソサエティーは今年2月、真田氏ら主要製作陣を招いて、公開前の試写会を開き、筆者は真田氏らにインタビューした。

そこで真田氏は、世界に「本物の(authentic)サムライ作品」を伝えたいと強調し、世界配信されることになったのを喜んでいた。過去最多のエミー賞を受賞したことで、「本物の」サムライ作品が真に日本の外で評価された。

「異文化の映画を作るときは、本物を作らなければいけない。金儲けだけが目的ではない、すべてが本物で、カメラの前にあるものはすべてが本質的なものでなければならない、という気持ちを込めた」とも真田氏は語っていた。そのこだわりが実を結んだエミー賞授賞式の夜だった。

アンナ・サワイ氏(撮影:筆者撮影)
津山 恵子 ジャーナリスト

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つやま けいこ / Keiko Tsuyma

東京生まれ。共同通信社経済部記者として、通信、ハイテク、メディア業界を中心に取材。2003年、ビジネスニュース特派員として、ニューヨーク勤務。 06年、ニューヨークを拠点にフリーランスに転向。08年米大統領選挙で、オバマ大統領候補を予備選挙から大統領就任まで取材し、『AERA』に執筆した。米国の経済、政治について『AERA』ほか、「ウォール・ストリート・ジャーナル日本版」「HEAPS」に執筆。著書に『モバイルシフト 「スマホ×ソーシャル」ビジネス新戦略』(アスキーメディアワークス)など。X(旧ツイッター)はこちら

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