「驚異のドラマ」米国人語る「SHOGUN」圧倒的魅力 「今のアメリカに必要なのは虎永だ」という声も
真田氏が主演賞を受賞したことで、「今後、(英語が話せる)日本人や他のアジア人男優が、ハリウッドの主役として抜擢される可能性を高めたと思う。今までアジア人男優が主役になったことはほとんどなくて、いつも助演だった。授賞式翌日の今日、ハリウッドは、アジア出身の男優や監督でヒット作をできる人物を探し始めているはずだ」とカーさん。
ジャッキー・チェン氏のようにハリウッドチックなコメディで楽しませるというのではなく、アジアの自国文化を体現できる男優に、真田氏がチャンスを与えたと強調する。
日本の歴史という「未知」に接する特殊な魅力
「SHOGUNは、驚異的なドラマだった」と話すのは、デビッド・ブッシュマン氏で、ペイリー・センター・フォー・メディア (旧テレビ & ラジオ博物館および放送博物館)の元テレビ・キュレーターだった。
同氏が注目するのは、映画とは異なるSHOGUNのドラマ性だ。
「ドラマは、エピソードごとに次のエピソードを視聴させる作りが必須だ。それには、強力な人物描写とストーリーテリングにリソースを傾注しなければならない。アメリカでの成功例では、『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア(邦題)』の主役トニー・ソプラノがそうであり、SHOGUNでは、吉井虎永、ジョン・ブラックソーン/按針、戸田鞠子が、(エピソードを見続けるために)際立った演技をみせた」
日本の戦国時代という設定で、日本の現代のアニメ、漫画、映画に親しんだ視聴者が、未知だった日本の歴史に接したというのも特殊な魅力だったという。
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