「驚異のドラマ」米国人語る「SHOGUN」圧倒的魅力 「今のアメリカに必要なのは虎永だ」という声も

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「視聴者は、容赦ないテンポと、何が起こったのかを知るために毎回エピソードが終わるたびにインターネットにアクセスしなければならない。それくらい濃密な神話に浸っているという体験を楽しんだ」

実際に、筆者の友人でエンジニアのイアン・パラデス氏は、戦国時代に関する本を読み、SHOGUNのストーリーが「100%フィクションではないと初めて理解した」という。

「全編を貫く王宮(発言ママ、武家の意味)の陰謀もとても興味深くて、それが二重三重の礼儀で包まれているのも面白かった」

西欧文化を学ぶきっかけにもなった

同時にアメリカ人が、17世紀当時の西欧文化を「逆に」学ぶきっかけになったという見方もある。日米文化についてのブロガー、作家で、早稲田大学客員教授のローランド・ケルツ氏は、こう指摘する。

「SHOGUNを(歴史的に)ごまかしがない作品にしている重要な要素は、ブラックソーンと彼の仲間のヨーロッパ人が、比較的洗練され文明化されていた17世紀の日本における”外国人”として描かれていることだ。

重要なシーンは、ブラックソーンが腐ったキジを吊るし、不気味でまずいウサギのシチューを作って、日本のホストたちは礼儀正しくいながらも味はひどすぎると思ったところだ」

「食べ物は、文化的違いの最も身近な象徴かもしれない。この場面で、エキゾチックでかつ野蛮な文化は、歴史的に支配的であった、つまり白人側だ」と鋭く指摘する。

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