すかいらーく「資さんうどん」買収がおいしい訳 双方にとってのメリットを検証してみた

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また、それが布石となり、商業集積地の1つの選択肢としてショッピングモールのフードコートへの出店も考えられる。フードコートに行ったとき、うどん店に行列ができているのを見たことがある人も多いだろう。特に多いのが家族連れだ。キッズメニューを用意して、おまけを付けているお店も少なくない。

すかいらーくは「ガスト」を中心に、家族連れの集客を得意としており、その強みを生かしながら資さんうどんをフードコートで展開することもできるのではないか。

外食業界で注目されるフードコート

現在、外食業界でフードコートに対する関心は高まっている。フードコートはテナント料が取られるものの、ホールがない分、スタッフを雇う必要がない。

また、ショッピングモール自体が集客をしてくれるので、ある程度の売り上げを見込むことができる。そうした背景もあり、コロワイドが「牛角焼肉食堂」というフードコート専門店をつくって急速に店舗を広げたりしている。

施設側も、フードコートは集客装置であるにもかかわらず、どこも似たり寄ったりのラインナップになりがちなので、特徴のあるブランドを入れたいという思いがある。そうしたニーズを資さんうどんが満たしていく可能性も十分に考えられるだろう。

三輪 大輔 フードジャーナリスト

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みわだいすけ / Daisuke Miwa

1982年生まれ、福岡県出身。法政大学卒業後、医療関係の出版社などを経て2014年に独立。外食を中心に取材活動を行い、2019年7月からは「月刊飲食店経営」の副編集長を務める。「ガイアの夜明け」に出演するなどフードジャーナリストとしての活動の幅を広げ、これまでインタビューした経営者の数は 500 名以上、外食だけでも200名近くに及ぶ。

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