初代から8年、2024年の「AirPods」は何が違う? 初代から8年、最新AirPodsを買うなら、この後の展開も念頭に

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初代AirPodsと、iPhone 7
2016年発表の初代AirPodsと、iPhone 7(筆者撮影)

実は、初代AirPodsの1万6800円という価格は、当時の感覚だと高価と受け取られていた。ワイヤレス接続に対する信頼も薄く、「有線イヤホンのほうがいい」と、まだ多くの人が思っていたのだ。

ところが、初代AirPodsのワイヤレス接続は画期的だった。初回のペアリングさえ完了すれな、次からはケースのフタを開けて耳に入れるだけで、安定してiPhoneや、ほかのアップル製デバイスで使えたのだ。

バッテリーは5時間しか持たなかったが、ケースにもバッテリーを内蔵し、AirPods本体をしまうだけで充電される仕組みも斬新だった。既製品の欠点を、アップルらしい魔法で消し去る体験のデザインが、後の成功に続いている。

AirPodsは、ちょうど有線のEarPodsのケーブルを切ったような形状で、その軸の部分がカウンターウェイトとなって耳に引っ掛かるようになっている。軸の部分には通話のためのマイクや、バッテリーを内蔵。初代にはボタンがなく、本端をタップした際の振動で、再生や一時停止などの操作を行っていた。

当初、「高価」「落としそう」「うどんみたい」と批判的な意見もあったAirPodsだが、瞬く間にブームとなり、ワイヤレスイヤホン市場そのもを活性化させた。

2019年には「Hey Siri !」の呼びかけに対応した第2世代、さらに2年後の2021年にデザインを一新した第3世代が登場。そしてさらに3年後のアップデートとなるのが今回、発表されたAirPods 4だ。

ノイキャン付き「AirPods Pro」とは

AirPodsの成功を確実なものにしたのが、2019年に発売されたAirPods Proだ。

逆位相の音を出して周りの音をキャンセルするアクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載しており、耳に入れた瞬間に「シ〜ン……」と静かになるのは衝撃的だった。

初代AirPods Pro
2019年発表の初代AirPods Pro。AirPods Pro 2とは形状が異なっている(筆者撮影)
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